にきびと乾燥|横浜 川崎 にきび・にきび跡センター

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にきびと乾燥

にきびがある患者さんの多くは、乾燥させる方向のスキンケアをしている傾向にあります。
にきびになりやすいのは、脂性肌」という固定概念に起因して、乾燥させるのみのスキンケアをすると、にきびが余計悪化することも良く見かける現象です。

乾燥肌がにきびの原因になる理由

にきびができやすいのは脂性肌だという認識はある意味、間違ってはいません。しかし、脂性肌の人全てににきびが生じるわけではありませんので、あくまで傾向ということになります。

乾燥肌ににきびが出来るには次の3つの理由が関与していると思われます。
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1.皮膚の水分・脂質・保湿因子のバランス

皮膚では、定常状態を保つために、水分・皮脂・天然保湿因子(NMF)の3つの因子がトライアングルを作り、モイスチャーバランスをとっています。皮膚の表面には皮脂膜があり、表皮には「NMF」や「セラミド」といったうるおいをキープする成分が存在していて、水分が皮膚からにげないようにしているというわけです。

このうち水分量が減った場合、このトライアングルを正常に戻そうとして、他の2つの因子が増えようとします。本来は、NMFが増えるのが理想ですが、その前に皮脂腺を働かせて、皮脂膜を作ろうとして皮脂が分泌されます。こうして、乾燥しているのに皮脂の分泌が多くなるというパラドックスがおこるわけです。

2.皮膚のターンオーバー(入れ替わり)に対する影響

肌の潤いを左右するのは、皮膚の表層にある角質層というところです。角質層にある細胞は正常な場合はレンガ状に並び、その合間に潤い成分や水分を含んでいます。ところが、その水分が失われると細胞はつぶれてペッタンコになり、細胞がめくれて剥がれ始め、細胞間に隙間ができてしまいます。これにより皮膚のターンオーバー(入れ替わり)が正常に行われなくなり、剥がれ落ちるはずの皮膚の細胞が剥がれ落ちにくくなることによって、古い細胞が毛穴をふさぎ、にきびの産生に関与します。

3.毛穴の大きさが相対的に小さい場合

毛穴の大きさが相対的に小さい場合。通常にきびが出来る人は毛穴が大きく開いている場合多く、毛穴が小さい人はにきびとは無関係と思われています。しかし、毛穴が小さい人でもにきびを生じます。皮脂の分泌量が毛穴の大きさに比して多いと、皮脂のつまりが生じやすいわけです。毛穴が小さい人が、乾燥肌になり、皮脂の過剰分泌がおこると、相対的に小さい毛穴には皮脂が詰まる結果となり、にきびが生じます。重要なことは、【皮脂が適度に毛穴から分泌されていること】という典型的なパターンです。

いずれにせよ、にきびを生じさせない肌(皮膚)作りには乾燥対策が必須です。また、にきび治療としてクリニックで行われているケミカルピーリング光治療・硫黄製剤等による外用剤も適応をしっかり吟味して行わないと、(乾燥した肌には刺激となる場合も多く危険な場合もあります。)悪化することもあるので注意が必要です。

あなたの肌タイプ別水分率をチェック!

測定部位 ドライ肌 ノーマル肌 ウエット肌
額やや下 37%以下 38~54% 52%以上
目尻 40%以下 40~54% 52%以上
前腕内部 37%以下 36~45% 43%以上

保湿治療の方法としては・・・・・以下、代表的なものを挙げてみました。

  1. 保湿剤の選択
    直接皮膚の表面から水分や保湿成分を補給します。
    クリニック等で処方される、データー的根拠のある保湿剤はやはり有効性が高いといえます。
  2. 漢方療法
    体内から保湿していく代表例でしょう。
  3. プラセンタ療法
    漢方療法と並び、体内から保湿していく代表例でしょう。
  4. イオン導入
    保湿因子となる成分を皮膚の奥にまで浸透させる良い方法です。
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